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かいけつゾロリを卒業したら?アタマと心を育む小学生のおすすめ児童書15選ー本当に豊かな読書とは

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「かいけつゾロリ」を卒業した子どもに与えるべき本を知りたい方に。

 

だんだんと文字が読めるようになり、絵本の読み聞かせも喜ぶけれど、自分から本を読もうという意欲が出始めた年中・年長さんの子達に人気なのが、「かいけつゾロリ」シリーズですよね。

かいけつゾロリ

 

我が家でもかいけつゾロリは何冊か購入しました。

7歳の子は今でも好きで読み返すこともありますが、最近はもっぱら下の5歳の子が読んでいることが多いです。

 

文字が読めなかった赤ちゃんの頃からすれば、こんなに分厚い本を喜んで自分から読むようになって感激・・

と思っていていいのも幼稚園の間まで。

 

小学校に入るとゾロリはほとんど卒業している子が多く、もう一歩ステップアップした内容の本を貪欲に読んでいる子も多いです。意図的に「読ませている」ご家庭も多いのでしょう。

 

・そろそろゾロリは飽きてきて、次の段階の本を探している子にオススメの本は?

・ゾロリばかり読みたがる子の場合は、今後どう導いて行くべきか?

 

などについて、書いて行きたいと思います。

 

ちなみに、我が家の子どもたちはとても本好きです。

図書館や本屋に行けば時間を忘れて読む、家に本を買って置いておけばどんな物でも読んでみる、夕食後はテレビよりゲームより読書・・気付けばこんなに本の虫に育っていました。

なので幼稚園年長の頃、よくゾロリから移行するための良い児童書はないかとリサーチしたものです。

この記事が同様のことで悩んでいる方のお役に立てればと思います_φ(・_・

 

今回の参考図書・「子どもを本好きにする10の秘訣」

私の体験談ばかりだと主観に偏ってしまうので、今回はこちらの本も参考にしながらご紹介していきます。

 

この本、花まる学習会の高濱さんが書かれた本で(正しくは平沼さんとの共著です)、以前から気になっていたのですが、今回この記事を書くにあたり、購入してじっくり読みました。

結果、とてもよい本だったので、自信を持ってオススメします。

 

子どものいる家庭は必携だと思います。図書館に持って行くと◎

 

こんな感じで、テーマ別におすすめの本が291冊も紹介されていますので。

この本を読んで、改めて、我が家で子どもに与えている本が果たして現状のままでいいのかを再検討しました。

 

以下では、今うちで子どもたちに人気がある本に加え、「子どもを本好きにする10の秘訣」で紹介されていた中から購入した本もご紹介していきます。

 

「ゾロリ」類似の娯楽本・・こればかり読んでいていいの?

ゾロリを読みたい・読ませたい時期の子どもって、大抵「絵本ではもう物足りない」と思っている子ですよね。

昨今のIT化の進行にもかかわらず、ゾロリのように多少本を読む力が付いてきた子どもに向けた児童書は売れ行きが好調なのだそうです。

それだけ、「子どもに本好きになってほしい。読書力をつけてほしい!」と願っている親御さんが多いということなのでしょうね。

 

ゾロリと似た児童書で、最近大ヒットしているのが「おしりたんてい」シリーズ。

これ、今や子どもの必読書ですよね。みんな大好き。

テレビアニメもあって、人気のほどが伺えますよね。

 

後はEテレでもアニメがやってる「忍たま」シリーズ。

これなんかも、ゾロリと同じくらいのレベルの本です。

 

昔からある、「まじょ子」シリーズもそうですね。

 

これらの本に共通して言えるのは、「一見すると分厚くていかにも立派な本に見えるけれど、その実は子どもがいかにも好きそうな娯楽本」だということ。

もちろん、以上のような本も、子どもが読書に慣れる過程で、たくさん読むことはいいことだと思います。

自分で選んだ本を読むことが読書を好きになることにもつながりますしね。

 

でも、ゾロリ類似本にハマった我が子の姿を微笑ましく見ていられるのも束の間。

だんだん、「これだけを読んでいて良いの・・?」という疑問がふつふつと。

 

先に紹介した『10の秘訣』の中にも、「このような娯楽本は【おやつの本】であって、子どもに一生物の栄養を与えられるような【ご飯の本】ではない。」

と書かれています。

 

一人で読書ができるようになってきた。それなら、もっと豊かな本の世界を知ってもらいたい、かつ、人生の栄養になるような「知恵」を身につけられる【ごはんの本】を読ませたい。

出来れば、「自然と」子ども自らが良書を手に取るようにさせたい。

 

親としては、そんな風に考える方が多いのではと思います。

 

【おやつの本】ばかり読みたがる子にも、【ごはんの本】に目を向けさせる方法

ここで、推薦図書に挙がっている本の中から好きそうなものを持ってくれば、そのまま読むような子ならば苦労はしませんよね。

 

我が家の子どもも、最初は「ゾロリみたいに絵が多い本でないと読む気がしない」といって、せっかく面白い本なのに手に取ってくれないことがありました。

 

そんな時、効果的な作戦はこちら。

 

少し難しめの本を読み聞かせする

読み聞かせは、親子のふれあいを通して本を耳から楽しむことができます。

実際、我が家では「シートン動物記 オオカミ王ロボ ほか (角川つばさ文庫)」等を読み聞かせして、続きを読みたがった子どもが自力で読書していたということがありました。

読み聞かせは子どもが大きくなってからでも効果的だと『10の秘訣』にも書いてありますし、就寝前にぜひおすすめします。

 

絵本でも深い内容のものを与え、自分で読ませる

文字が多い分厚い本がいい本だとは限りません。

絵本でも一生心に残るような内容のものや、子どもの考える力を伸ばすものも沢山あります。

『10の秘訣』でも紹介されていた「ぼくがラーメンたべてるとき」や「しごとば」シリーズ、谷川俊太郎作の「わたし (かがくのとも絵本)」などは、子どもの心に鮮やかな印象を残す本だと思います。

 

日頃から疑問に思っていたことや子どもが興味を持っていることについて深掘りする本を与え、調べる

本を読むこと自体に関心がない子どもにもおすすめの作戦です。

本は楽しいから読むもの・・という認識が当てはまらない子どもでも、どうしても本を読まざるを得ない状況にすれば、少しずつでも読んでくれるようになります。

実体験してみて興味を持つ⇄本を読む

の往復ができていくと、自然と豊かな読書ができるようになって行くと思います。

 

例えば、キャンプをしてみて、キャンプや森に興味を持った→キャンプの仕方について本を読んでみた→本に出てきたことをやってみたくてまたキャンプに行く・・など。

 

また、体験で得られた興味だけでなく、本で得られた興味をたどっても面白い読書ができると思います。

 

芦田愛菜ちゃんが以前テレビで、「平安時代の物語をよんで時代背景に興味を持った→平安時代の装束についての本をお母さんが借りてきた」というお話をしていました。

愛菜ちゃんのお母さまのように、子どもの興味関心に常に気を配って、最適なタイミングで本に出会わせてあげたいですよね。

 

子どもがねだる【おやつの本】と一緒に【ごはんの本】を購入。「2冊読むなら買ってあげる」作戦

これは『10の秘訣』の中に書いてあった作戦なのですが、一度に本2冊はなかなか古本屋でもない限り毎回は厳しいのでは?(^_^;)とも思いますが・・

値の張る本であれば、まずは図書館で借りてみて、何度も繰り返し読みたがる本かどうか様子を見た方がいいかもしれませんね。

とにかく、【おやつの本】を読むなら【ごはんの本】も一緒にね、との言葉がけは忘れないようにした方が良さそうです。

 

子どもの人生に役立つ【ごはんの本】の見分け方

『10の秘訣』では、子どもに読ませるべき「良い本」の定義について以下の3つをあげています。

・普遍的で力強いテーマを持ち、

・子どもを引きつける強いストーリー性・世界観があり、

・言葉と絵が考え抜かれている  本

また、それに加えて、「ベストセラー」ではなく「ロングセラー」として長年読み継がれてきたもの、という条件も挙げられています。

 

たとえば、この「ホッツェンプロッツ」なんかが当てはまりますかね。(うちの子も大好きな本です)

 

 

うーむ、なるほど。

私がなんとなく考えていた、「とにかく後々ダイレクトに学習に役立つようなもの、知っておかなければ恥ずかしいもの」という基準とは全く違ったものでした💦

 

本好きの大人の皆さんがどうして本を読むのかと聞かれれば、「面白いから」と率直に答えられる方が多いでしょう。

ネットで何でも調べられるこの時代、あえて本を読む理由は究極的にはそれしかありませんよね。

 

子どもも同じなんです。

 

本を読むこと、それ自体が目的になるのが本物の読書体験ですよね。

「知識をつけさせよう」と大人が仕向けるため勧めてくる本を子どもたちはすぐに見破るそうです。

たしかに、そうやって勧められた本って、大人でも読む気がしませんよね・・(^_^;)

 

「本は教具ではありません。本に効果や効用を期待するのは、特に子どもの本においてはふさわしくない。それよりも子どものみずみずしい感受性で、本から知った世界の不思議さに目を見張り、自ら考え続けていきたいと思わせることが大切なのです。」

『10の秘訣』の中ではこのように書かれています。

 

そう、本≠教具なのです。

子どもに本を通じて何かを教え込もうとしなくてもいいんです。

だったら、子どもと一緒にもう一度児童書を一緒に楽しむしかありません!

さあ、素晴らしき児童書の世界へ。ダーイブ!

 

我が家流・ゾロリ以降の児童書セレクト

 

私の小学生の頃はシートン動物記やファーブル昆虫記、伝記や神話などを読むのが好きでした。

なので、子どもの頃を思い出しながら、小学校低学年でも読みやすいものをセレクト。

 

ファーブルやシートンは色々なシリーズのものがありますが、こちらの本が小さい子でも挫折せずに最後まで楽しめる本としてオススメです。

我が家では他にも読み聞かせのための文庫本サイズのものも持っています。

やはり幼年版だと簡略化されすぎるところがあるので、なるべくシートン原著の訳書を読み聞かせてあげるといいと思います。

動物のリアルな描写や命の切なさを表現している部分は必読。

シートンの情熱を肌で感じられます。

 

伝記も色々なものが出ていますが、最初の入り口として読ませたのがこちらの「10分で読める」シリーズ。

小学校の朝読書向けに作られているもののようです。

 

このシリーズは他にも科学についてのもの等が出ていますが、何度も読むかと言ったら・・?かなと。

うちの子どもはこちらの伝記はハマって何度も読み返していましたが。

 

伝記は文学というよりかは歴史や偉人についての知識が中心となる本なので、一旦「この人が好き!」となったら他の伝記でも読んでみたりしているようです。

典型的な【ごはんの本】として挙げられるような、練り上げられた文学作品とは系統が違うものになりますが、偉人の人生の苦労がダイレクトに子どもに伝わり、生きる勇気を育むきっかけになっていると思います。

 

 

こちらでは紹介しきれない本はもご紹介↓

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名作のダイジェスト版はおすすめできない?

『10の秘訣』では、名作を簡略化・ダイジェスト化したものでアニメ風の挿絵いっぱいのものはおすすめできないというご意見が書かれていました。

 

名作が手軽に読めるからいいのでは?

という問いには、

ダイジェスト版シリーズを読んでしまうとわかったつもりになり、原著をあたることも無ければ、同レベルの本を読むに止まってしまうデメリットがある。名作はあらすじだけでなく細部の描写に魅力があるのだから、無理して小さい子が読まずとも、ふさわしい年齢になってから読めば良い。

と説いています。

 

うーむ。的を得たご意見にこうべを垂れるしかない私ですが・・

 

我が家ではディズニーランドをより楽しむために「宝島」や「トムソーヤ」などをダイジェスト版で読んできました。

遊んで学ぶディズニーランド!原作本を読んでパークに行こう!

↑こちらの記事でも紹介しています。

 

確かに、わかりやすくするための簡略化が過ぎて、大幅にカットされている部分もたくさんあり、気になるといえば気になります。

絵も、うちの子どもはアニメの絵が好きではないので戸惑っていましたし。

「わかったつもり」になってしまう弊害もあるでしょう。

 

それでも、やはり名作には子どもも大人も夢中にさせる骨太なストーリーがあります。

何を読ませるのが適切かわからなかった私はこういうシリーズものに頼るしかなかったということもありました。

また、名作にはこうしたダイジェスト版の他にも映画や、テーマパークの題材となっていたりして小さい子どもが親しみやすい土台があることもありますから、一概に全てのダイジェスト版を否定してしまうのはどうかな、と個人的には思います。

ただ、やはり原作とは全く違ったストーリーになっていることは否めないので、最初からダイジェスト版は原作とは別物であるという意識で読ませて、後から必ず親も一緒に原著を味わうという方法はいかがでしょうか。

しかし、名作のストーリーを全然知らないよりは、この名作はここが面白い!というポイントが自分なりに掴めるのはかなりの収穫だと思うんですが・・

 

こんな私は本物の読書家の名誉には預かれませんね(^_^;)

 

 

ダイジェスト版は色々な出版社が出していますが、学研のものがおすすめです。

 

それから、中にはダイジェスト版になっているものも入っているのですが、読みやすい名作選としておすすめしたいのがこちら。

 

 

齋藤孝さんセレクトの名作選です。

この本、すごく工夫されていて、最初の話は短くて字が大きいもの→だんだん字が小さく本格的な内容のものを自然と読んでいけるようになっているんです!

宮沢賢治や芥川龍之介などの作家別になったものの他に、笑い話や不思議な話集もあります。

うちの7歳児はこれがきっかけで「佐賀のがばいばあちゃん」を知り、どハマりしました。

本当に、読書家の方が心から面白いと思ったものだけが収録されている本だと思います。

おすすめ!

 

 

 

 

番外編・我が家の【おやつの本】

7歳・5歳の子供たちが大好きで買って買ってとねだられる本をご紹介します。

今の一年生ってこういう本が流行ってるんだな〜という視点で眺めてみてください。

購入するときは【ごはんの本】と抱き合わせでご利用ください(^^)

 

まずはじめは、人気大爆発・韓国発の科学漫画「サバイバル」シリーズ。

うちの子どもたちは「ジオ」が主人公のものしか読みません。

サバイバル、色々と学べていいのですが、やはり漫画なので知識が断片的になりがちのように思います。

 

こちらもものすごく流行った「ざんねんな生き物」シリーズ。

流行った当初は書店でも売り切れ続出で焦りました。

 

ドラえもんの科学シリーズも大好きでよく読んでいます。

この漫画、ちゃんと藤子不二雄先生のものが使われているところはとてもいいと思います。(私はちゃんと読んだことがなかったので新鮮)

 

小学校で大流行り、マジックツリーハウス。

ゾロリのお兄さんバージョンといった趣の本です。

色々な世界を旅する話なのですが、どっしりとしたストーリー性があるかというとそこは・・。

娯楽の域に留まるかなという印象です。

 

『10の秘訣』に挙げられていた本から購入してよかったおすすめ児童書

 

ダイジェスト版を自信を持って読ませていた我が家でしたが、それを『10の秘訣』から全面否定され、じゃあどんな本がいいのよ!?と焦りを覚えましたので、すぐさまおすすめ本に挙げられていたものを買って読んでみました。

 

 

読み聞かせの有用性がこんこんと説かれていたので、まずは読み聞かせのために「世界の民話」を購入。

そういえばシートン以来読み聞かせに適した本がなかったのでちょうど良かったです。

 

実際読んでみると、かなり古い本のはずなのに訳がとても親しみやすく、一話一話が短くて良くできています。

とっても読みやすくて重宝しています。

読み聞かせで興味を持った7歳の子は、この小さい字をかなりの時間自力で読んでいました。自分でも読みやすいようです。

 

小学生の男の子が夏休みの自由研究で自分の「文明」を作り上げてしまう話。

絵本なんだけど、なかなかすごいストーリーです。

こんな世界が本当にあったらなーって、子どもも大人もワクワクする本でした。

 

昔からの名作、チロヌップのキツネ。

低学年にも読みやすい薄い文庫本です。

私はこれ好きだよーって、7歳の子が言ってました。

 

お化けや不思議なもの大好きな年頃ですよね。

ちょっと長いですが、頑張って読んでいます↓

 

「2分間の冒険」は六年生が主人公の高学年向けの本ですが、ストーリーといい、わかりやすくも深い描写といい、読んでいてすごく喜びを感じる本です。

読み聞かせに使っています。

 

まとめ・子供と一緒に本物の読書を楽しもう!

以上に紹介した以外にも、またいい本があれば随時追記していきますね。

この記事を書くにあたって、「いかに読書すべきか」について突き詰めて考えていくことになりました。

他の児童書を勧めるブログや本を読んでみても、どうしても知識を獲得させることが優先の「合理的」な読書の紹介ばかりで、心が荒んできたので、自分なりに考える豊かな読書とは?子どもに本当に読ませたい本とは?について真剣に考えて書いたつもりです。

 

私は小さいころは自分のことを本好きだと思っていましたが、今考えればただ読書家を気取っていただけだったのだなと自覚を改めました。

分厚くて大人が読むような本を読んでいれば褒められる、偉いと勘違いしていたところもあったと思います。(恥)

子どもに自慢できるような読書体験は、私には多くはありません。

だからこそ、これから子供と一緒に自分自身が心から欲するような読書ができたらと思っています。

 

以上、ご参考になりましたら幸いです。

 

 

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