年に1度か2度の家族旅行。
家族にとって大切なひと時ですよね。
あなたは家族旅行でどこに行くことが多いですか?
旅行先にも色々とありますが、私は京都に行くことがダントツで多いです。
とにかく散歩コースが充実しているし、子どもと一緒に遊びながら学ぶことも出来るし、美味しいものも豊富だからです。
京都でどこに泊まるのか?
しかも、夫いなくて親1人だし!
京都にどハマりしている私ですが、普通のホテルではもう飽き足りなくなり、ついに子どもたちを連れ、夫なし・保護者私1人のみで宿坊に泊まることにしたんです。
そしたらこれがもうハマりまして・・
子どもたちも、もう普通のホテルはつまらない!宿坊で自分で布団を敷いて寝たい!と。
そんな私の体験から、これまでに泊まったベストオブ宿坊(&町家)をご紹介していきたいと思います。
夫がいないから旅行に行けない!と諦めているあなた。
大丈夫ですよ。子どもはちゃんと親が困っていれば助けてくれるものです。
案ずるより産むが易し。
京都で、子どもと一緒に、思い出に残るオンリーワンの旅をしてみませんか!
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私の初めての宿坊体験
私が子供の頃、地域の子供会で毎年お寺に泊まる催しが開催されていました。
知らない子も多い中、大広間でみんなで雑魚寝したり、早朝から「お勤め」に出てお経を聴いたり唱えたり。境内のお掃除をしたり。
行く前は全然ピンと来てなかったのですが、やってみたらもう目から鱗、本当にお寺での生活が大好きになってしまって。
でもそれ以来、お寺に泊まれる機会もなく、大人になってしまった私でしたが、
ホテルを何気なくネットで探していた時、、「宿坊」の文字が目に飛び込んで来ました。
そうか、今はネットで宿坊が探せるんだ!と気づいた私。
それから、子連れでも泊めていただける宿坊を探しては泊まって来ました。
知恩院 ・和順会館
子どもたちの初めての宿坊デビューはこちら知恩院さんでした。
建て替えたばかりでとってもキレイ。清潔。
まるでホテルのような外観、内装。
お部屋の中も、お布団もよく整えられています。
このお値段(10000円くらい/人)でこの場所(祇園付近)、このクオリティのお宿に泊まれるなんて嬉しいなあと思いました。
しかも、この和順会館は大浴場があり、静かな空間でゆったりお湯に浸かって疲れを取ることができるんです。
知恩院は八阪神社のお隣、祇園も至近距離だというのに、木々に囲まれた環境でとっても静か。
夜、外は真っ暗です。お夕飯に出るなど外出の際はお気をつけくださいね。
さて、朝は6時からお勤めが始まります。
なんとこの和順会館、こんなに最新式のお宿風に建てられていながら、窓には襖だけで、日差しを遮るものがないんです!
私の泊まった部屋はありませんでした。
こんな感じ↓
だから、嫌でも大人は5時6時には目が覚めてしまいます。
知恩院の中は広く、しかも和順会館からは急な階段か坂を登らなければなりませんのでご注意を。
子どもがいるので少し後から伺ってもいいですか?との質問に、構いませんと応じてくださいました。
たしか6時半ころに伺ったと記憶しています。
荘厳な雰囲気の中、数十人で南無阿弥陀仏を唱える法要に続き、法話も聞けて全90分。
なかなか幼児には厳しいです。聞ける範囲内の参加で大丈夫だと思います。
それから、朝は寒いですので、必ず一枚上着を持ってお出かけください。
私の行った時の法話では、
松尾芭蕉の句「静けさや岩にしみ入る蝉の声」
の解説を山口からいらしているお坊さんにしていただきました。
面白おかしくお話してくださり、子どもたちも少しは聞けたようです。
蝉の声=女性たちが念仏を唱えている声と解釈する説があるそうです。
山寺で詠まれた句ですので、なるほどと勉強になりました。
そんなこんなでお腹が空いてしまったので、素泊まりで予約しましたが、結局、「花水庵」さんでお粥をご馳走になりました。
子どもたちもよく食べましたし、笑顔で応対していただき気持ちが良かったです。
《割引情報》
知恩院さんは浄土真宗の総本山ということで、親族のお墓が浄土真宗で有る場合、宿坊の割引が効きます。お墓の場所と墓地の名前を申請してくださいね。
知恩院 和順会館 宿泊予約はこちら
楽天で予約できますよ。
人気でなかなか予約が取れないのですが、是非また宿泊したい宿坊の一つです。
智積院 智積院会館
※智積院会館は平成30年12月13日を持って建て替えのため閉館。
再開は2020年春頃になるそうです。※
こちらの智積院は真言宗のお寺です。
国宝の長谷川等伯親子の襖絵や、池のある見事なお庭など見所の多い智積院。
三十三間堂の近くにあります。
真言宗のお寺では毎朝護摩焚きといってお不動さまに炎を使ったご祈祷を捧げられます。
それを一度拝見したくて、泊まってみることにしました。
こちらの智積院の知恩院と大きく異なるところは、
朝のお勤めが全員参加
だということです。
朝5時半起床放送がなり、5時45分にはロビーに集合、お坊さんについてみんなずらっとお堂の方まで出向きます。
朝出かける時の写真。お部屋はこんな感じです。
ぐちゃぐちゃですみません💦
まずは本堂にて30人くらいのお坊さんによる真言の「声明」
が聞けます。
以前聞いた南無阿弥陀仏とはだいぶ印象が違います。
合唱のような、音楽的な部分も感じられつつ、真言宗の方がピリッとした緊張感があるように感じました。
さてお次はお待ちかね、不動堂での護摩焚きです。
こちらが不動堂。↓
護摩焚きの印象ですが、そうですね・・
私の思っていたダイナミックな感じとは違いました。
なにぶん室内で火を焚くので、そこまで大きな、キャンプファイヤーみたいな炎は焚けないようです。(当たり前。)
お参りする時に時々ある、お願い事を書く木の棒、わかりますか?
あれを燃やして祈祷をするのが護摩焚きというんですね。
炎の周りでは沢山のお坊さんが声明を唱え続けています。
すごい迫力。
ここはお願い事をする場というよりかは、自分の存在が無になっていくことを感じられる場だなと思いました。
護摩焚きが終わると最後にお不動様のお守りをいただけます。
ありがたや、、
その後は文化財ツアーと称して、長谷川等伯親子の絵を解説しながら見せていただけます。
貝殻を使って描かれている桜の襖絵が有るのですが、特別サービスということで、照明を落として暗がりのなか見せてもらえます。
「夜桜」
ということだそうです。
特別感のある、ステキな演出ですね。
盛りだくさんのこの朝のお勤め、次はお庭に移動します。
風流な庭園ですよね。
うちの子(7歳)はこの庭園が京都で一番好きだそうです。
いつもくつろいでのんびり眺めています。
最後は知恩院の焼印の入ったふ焼せんべいと美味しいお茶をいただき終了。
ふ〜〜〜。
ツアーは終わったとはいえ、その後すぐに食堂に直行し、朝食を食べなければなりません。
皆さんさっさと食べ終えられ、出て行かれます。
結局うちが一番最後でした。
(特別、急かされたりはしません)
ゲストハウス木音
宿坊もいいけど、もう一歩踏み込んで、今度は町家(京都に古くからある民家)に泊まってみたいなと思っていた私。
色々と探して、町家でもお子様OKと言ってくださったこちら、「木音」さんにお世話になることにしました。
北野天満宮からほど近い場所。千本釈迦堂のご近所にあります。
子どもたちは「おうちに泊まるの?」といく前から大はしゃぎ!!
入り口にはロビー兼リビングルーム。
リビングでは、注文すればお酒なんかもいただけます。
鍵を貸していただき、いざ、お部屋へ♡
お布団も清潔で寝心地よし。
お部屋も可愛い感じです。
寝る前にリビングに遊びに行ったら、外国人の方がお仕事をされていました。
受付にいた女性が、やおら、
「タピオカミルクティーのみますか?」と聞いてきたので、
お支払いはあるのかな?と思いつつ「お願いします」と。
美味しいミルクティーを家族でご馳走になりました。
(支払いはありませんでした)
その時、スウェーデン人の方から話しかけてもらい、少しお話ししました。
子どもたちは照れて何も喋れなかったけれど、
すごい!!こんな風に仲良くなれたりするんだ!!
と感激していたらしいです。
帰ってからもずっとみんなにこの話をしていました。
「木音」では、朝ごはんも予約すれば食べることができます。
アジの干物とお味噌汁と炊きたてご飯、美味しかったです。
朝食では誰とも話さなかったけど、旅慣れてる方達がマニアックな旅行話を繰り広げているのを聴きながら、面白い朝食でした。
チェックアウトしたら、千本釈迦堂へ。
ご近所の釘抜き地蔵さん。
楽しかったです。
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京都の繁華街にある宿ではありませんが、他ではできないお泊まり体験ができますよ。
あ、一つ注意ですが、やはり寝ている時に外の声や音はかなりのボリュームで丸聞こえでした(笑)もし音に敏感な方は町家はやめた方がいいかもしれません。
まとめ:宿坊&町家の宿泊は一度は経験すべき!
以上がレビューでしたが、いかがでしたでしょうか?
京都に何度も行っていて、お寺や神社などを見るのが好きだったなら、宿坊に泊まらない手は無いですよね。
京都はステキなホテルも充実していますが、町家や宿坊は一介の観光客では味わえない体験のできる宿だと思います。
まだまだ気になっている宿や宿坊がありますので、泊まったらまたレビューしますね!